薬剤科
人員構成
薬剤師 8名、クラーク 1名
部門の特長
近年、医療の高度化、複雑化、そして少子高齢化が進む中、医療を取り巻く環境は大きく変化し、薬剤師を取り巻く環境も大きく変化しています。当院の薬剤師もこの変化に対応できるように、チーム医療の一員として役割が果たせるよう取り組んでいます。
- 医薬品の適正使用と安全管理
- 入院患者さんの持参薬のチェック、服薬説明
- 医薬品の情報収集と提供
- 臨床薬剤師の育成、専門薬剤師の育成
- 薬学部実務実習生の受け入れ
適切な薬物治療を通じ、安全でかつ安心な医療サービスを提供します。
受賞歴
2016年 | 第9 回方針管理発表会(2016年3月13日) 最優秀賞 薬剤科&看護部3階病棟 「より安全な持参薬管理を目指して~持参薬管理の再構築~」 |
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2015年 | 第8 回方針管理発表会(2015年2月22日) 最優秀賞 薬剤科「インシデント・アクシデント件数ゼロを目指して」 |
医療法人医誠会学術集会(2015年2月 8日) 最優秀賞 薬剤科「トルバプタン錠の副作用モニタリングの強化」 | |
2014年 | 7th JQI Award(2014年2月16 日) 優秀賞 薬剤科「インシデント・アクシデント件数ゼロを目指して」 |
2013年 | 6th JQI Award(2013年 1月20日) 最優秀賞 薬剤科「薬剤在庫の適正化」 |
2012年 | 5th JQI Award(2012年2月19日) 最優秀賞 薬剤科「薬剤管理指導業務の質的向上」 |
2011年 | 4th JQI Award(2011年2月20 日) 優秀賞 薬剤科「入院時面談の実施と持参薬の管理」 |
業務内容
調剤業務
オーダリングシステムにより医師が発行した処方を薬剤科で印刷します。その処方せんに基づき、薬の量、使い方、飲み合わせなどを確認し、調剤を行っています。また、錠剤を1回の服用時点ごとにパックするなど患者さん一人一人に適した形で調剤しています。
注射薬は、患者さん個人ごとにセットして病棟に払い出しています。
オーダリングシステムとそれに連動する調剤支援システムにより、薬袋、散薬薬包紙、
錠剤分包紙、および注射薬ラベルに患者さん氏名や服用時点、薬品名などを印字し、医療安全の向上を図っています。
病棟業務
入院されている患者さんのベットサイドへ伺い、薬の効果や服用方法、副作用や注意事項などを説明しています。また、患者さんからの質問やご相談にも対応させて頂き、薬の副作用が起こらず、薬による治療が効果的に実施されるように努めています。入院時には持参された薬を確認し、患者さんがどのような薬を飲まれていたかを医師へ情報提供し、当院での代替薬の提案をしています。また、持参された薬がいつまであるのかなど患者さんの服薬状況を確認し、薬の飲み合わせや重複投与などのリスク回避を行っています。
当院では、電子カルテが導入されており、患者さんの治療状況はリアルタイムに把握できるため、医療スタッフや患者さんの問い合わせに直ぐに対応することができます。
更に、薬剤師の薬剤管理指導記録も電子カルテと同システム内にあるため、他部門間と情報の共有ができます。患者さんへの薬の説明を行うだけでなく、医師、看護師などと連携し、チーム医療の一員として薬剤師の立場から適切な投与方法などを提案しています。
抗がん剤調製業務
抗がん剤を用いた化学療法は、医師と協力し、化学療法による治療計画(レジメン)を検討しています。
患者さんへ投与される際には、処方内容が適切なものか確認しています。2011年8月からは、患者さんへの品質の保たれた抗がん剤の提供と、病院職員の健康を守る(薬剤の曝露を回避)ために、安全キャビネットの中で抗がん剤を無菌的に調製しています。
医薬品管理業務
院内で使われる医薬品を購入し、各部署へ供給しています。また、品質の管理と適正な在庫量となるように数量管理を行っています。
医薬品はヒトの生命、健康にかかわるものであり、その取り扱いについては、多くの法律に規定されています。これらの法律を遵守し、院内で使われる医薬品が適正に管理され、供給、使用されるようにしています。
薬事審査委員会の一員として適正な薬剤の選定にも関与しています。また、院内で使用する薬剤のコンピュータ管理(マスタ管理)とメンテナンスを行っています。
医薬品情報業務
医薬品の情報収集、解析、評価、管理をしています。
医薬品に関するトピックス的な情報をDI Newsとして発行し、医師、看護師などの職員に情報伝達しています。
医師、看護師、患者さんなどからの医薬品に関する種々の問い合わせへの対応を行っています。
主な取り組み
院内の各委員会へ参加し、チーム医療の一員として、特に医薬品に関することでは薬剤師としての専門性を活かして取り組んでいます。また、糖尿病教室や公開医学講座にも携わっています。
医薬品安全管理委員会、院内事故防止委員会、院内感染症委員会、栄養サポートチーム、クリニカルパス委員会 など